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令和7年度和歌山弁護士会会長を退任して

弁護士 岡 正人

 令和8年3月31日をもって、令和7年度和歌山弁護士会会長の任務を終えました。この間は、かなり留守がちになり、また、留守だけでなく、思考が会務に向かってしまったため、回答や対応が遅くなり、ご心配・ご迷惑をお掛けしたかと思います。おかげさまで、皆様のご協力の下、執行部としては大過なく終えることができましたこと、御礼申し上げます。

 さて、ご存じのとおり、年明け早々は当会会員の不祥事対応で大変でしたが、1年間の会長職務が客観的にどうだったかを振り返ってみました。結果、日弁連理事会や総会のための東京出張が合計17回(その都度、短くて3時間、長いと1泊2日の会議が伴います)、東京以外にも、名古屋、長崎、富山にもそれぞれ出張し、大阪にも合計14回、出張していました。基本的に、日弁連の理事会や総会を除けば、Webでの出席が可能な会議も多く、必ずしも現地出席が必須というわけでもなかったのですが、会議の雰囲気も現地の方がよくわかるし、せっかくであればできるだけいろいろな方と顔を合わせたいと思っていましたので、すべて現地出席しました。近畿弁護士会連合会の理事会は大阪で開催されるのですが、大阪の役員を除けば、現地で全出席したのは私と兵庫の会長のみでした。

 また、当会でも週に1回の執行部会(合計48回)を開催し、意思決定機関の常議員会を都合14回開催しました。それに総会2回という内部自治の職務(こちらが本職のはずですが)も結構、時間がかかりました。

 それに加え、弁護士会会長が充て職となっている医療審議会、保護司選考会や専門士業連絡協議会に加え、司法書士や行政書士などの他士業の総会に来賓として総会後の懇親会に参加してきました。

 なかなか多忙であった状況はお判りいただけるでしょうか。ただ、弁護士会の会長の任期は1年で1年間耐えれば次に引き継げますが、他の専門士業では1年というのはほぼなく、任期が2年ないし仮に2年であっても通例2期するとか3期するとか長期間にわたって役員をされることが多く、自分の本来業務との兼ね合いをどのように付けているのか不思議でした。

 こういう会議やお付き合い以外にも、地元選出の国会議員の方に、選択的夫婦別姓や再審法改正などの立法課題について要請に行き、意見交換を行ってきました。弁護士が国会議員と接することは少なく、喫緊の立法課題について意見交換する機会を得られたことは大変勉強になりました。

 この4月以降は、会務を手放したことで解放感たっぷりに本来の弁護士業務に戻っています。若干、前年度の会長としての業務もありますが、現役のときと比較すると負担感は全く異なります。まだ会長として得られたスキルというのを言葉で表現することはできませんが、ここで得た経験を弁護士業務でも活かしていきたいと思っています。