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弁 護 士 偏 在

弁護士 岡 正人

人口の都市一極集中、地方の過疎が叫ばれて久しいところですが、弁護士業界においても同様のことが言われています。今年の4月に弁護士登録をした77期司法修習生について見ると、東京三会(東京には東京弁護士会、第1東京弁護士会、第2東京弁護士会の3つの弁護士会があります)と大阪弁護士会に登録した弁護士の割合は実に75%近くになります。

和歌山ではここ数年1~2名程度の新規入会がありますが、全国でチェーン展開する法律事務所内の転勤であったりして、必ずしも新規会員というわけではありません。かくいう私も今から20年前に登録しましたが、その年度に登録したのは私だけでした。弁護士会としても、和歌山のような規模で、毎年5人も10人も新規入会が望ましいという訳ではありませんが、弁護士会として活動を継続して、組織として存続していくためには、新陳代謝も必要ですし、毎年2,3名が着実に新規登録してくれるという状況が望ましいと考えられます。

こうした東京大阪への集中の背景には、現在の司法試験の状況があります。基本的には、弁護士になろうとすれば法科大学院を卒業して司法試験に通らないといけないのですが、相応の合格者を輩出する法科大学院は都市部に集中してしまっているのです。しかも、合格率が従前の数%という時代とは異なり、法科大学院の卒業生の4,5割程度が合格する現状(一部の難関大学院では卒業生の8割が合格します)では、合格発表前にすでに就職活動を開始し、司法修習が始まる前にすでに内定を得ているという修習生が多数発生します。地方から都市部の大学へ進学した学生は当然、都市部で下宿しているわけで、就職活動もその居住している都市部において行われることになります。そうすると、実務修習として全国各地に赴任する際には、すでに就職は決まっているということになります。地方での採用活動の難しさには、このような背景があります。

ただ、弁護士会も日弁連も手をこまねいているわけではなく、地方での弁護士生活の魅力を発信したり、地方の法律事務所を見学するツアーを企画したりしています。迂遠なようですが、地方で働く魅力を知ってもらわないことには始まりません。実際に、和歌山の弁護士を見ると、(-人によるでしょうが-)都会で働くよりもワークライフバランスは良いように感じています。

さて、ロースクール生あるいは若手弁護士の皆さん、和歌山で伸び伸びとした弁護士生活はいかがですか?