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新緑と花々の輝く時候への思い

弁護士 岡本 浩

 4月後半から5月中旬にかけては、新緑が眼にまぶしく、様々な花々が咲き競う時候である。草花園芸を趣味とする私にとっては、冬の間に準備をした各種草花のバスケットやプランターを、玄関先や家の廻りのフェンス等に取り付けや配置をする作業と水やりに追われる季節でもある。バックヤード的な場所で冬の寒さをしのぎながら春を待っていた草花に対し、「開花を始めた。さあ出番だよ。」と語りかけ、通りかかる人々の眼につく場所に移動させてやるのである。花の盛りを迎えた草花も、人の眼にふれ愛でられてこそ咲きがいがあると思うからである。演劇に例えるなら、幕を開け、練習を重ねてきた役者を舞台に上げるようなものである。このような作業は、命の盛りを迎えたものに対し、これを尊敬しほめてやるような思いで行うものであり、作業する自分にとっても幸せを感じる行動である。以下の写真は、私が育てた花々のものである。

 

 

 この時期はまた、野山に眼を転じれば、山々の新緑が強烈にアピールし、新しい命の躍動を見る思いになるものである。私が最も好きな色は淡い緑色であるが、これは新緑の緑に起因するものであり、その理由は新緑に生命の輝きと希望を連想するからである。次の写真は、4月下旬に訪れた熊野那智大社より見る那智山原生林の新緑である。雄大な山並みに新生の躍動を感じ、心を奮い立たされるような感動を受けた。

 

 

 弁護士という仕事には、事実を丹念に探究し法的な思考を当てはめていく作業が不可欠である。しかし、それだけでは足らず、依頼人に対し前向きの発想と希望を喚起する作業が大切になることも多々である。この時候の花々と新緑を愛でることは、こうした作業に必要なエネルギーを自身の中に蓄えるための大切な養分の吸収でもある。この時期、咲き誇る花々や新緑の輝きの中にあふれ出る生命のエネルギーに触発され、このような養分を一杯に溜め込み、弁護士としてのエネルギー源としたいものである。